「男性器を大きくする」


 中国籍の男女は、ペニスの増大手術を手がける女性医師や薬の研究者になりすまし、SNSで効果・効能を伝え、高齢男性から薬品の購入名目で現金をだまし取っていた。


 詐欺などの疑いで25日までに大阪府警住之江署に逮捕・起訴されたのは大阪市浪速区の自営業、楊豊磐被告(44)と、いとこで東京都杉並区の会社員の女、姜曼被告(28)両被告。


 楊被告らは広告を見て連絡してきた高齢男性らと専門医や大学教授を装ってやりとりし、相手が信頼した段階で「男性器を大きくする効果のある薬品がある」と、クリームや錠剤の購入をもちかけていた。


 昨年8月には、群馬県在住の70代男性に「私が販売している薬品は効果が保証されています。薬品を購入するのに960万円が必要です。私が100万円負担するので、860万円でどうですか? 治療が成功すれば全額返金されます」とウソをつき、姜が男性から860万円を受け取り、クリームを複数個手渡していた。


 さらに50~70代の男性4人にも「私は性的治療をする医学博士です。あなたのペニスの状態は深刻です。治療はこの薬で100%成功します。あなたがイメージキャラクターになってくれたら報酬を差し上げます」と儲け話を提案し、現金を詐取していた。


 最も被害額が多かったのは、現金4550万円をだまし取られた埼玉県在住の60代男性。男女計6人がだまされ、被害総額は1億1950万円に上る。


■「だまされたフリ」作戦が大成功


 事件発覚のきっかけは警察による「だまされたフリ作戦」だった。楊被告らは昨年8月、豊胸を望んでいた大阪市の30代女性に「あなたの胸部データは、宇宙パウダーとの適合条件を満たしていません。

イメージアンバサダーになってくれたら月収は2000万円です。専門の担当者をあなたのもとに派遣して、全報酬を直接お渡しします。そのために800万円を準備してください」とメッセージを送った。


 女性の親族から警察に「男が『800万円を取りに来る』と言っている」と相談があり、被害女性に「だまされたフリをしてください」と協力を依頼。当日、住之江区の指定した場所で捜査員が待ち伏せをし、何も知らずに現場にあらわれた楊被告と仲間の男の身柄をその場で確保した。


「押収したスマホを解析したところ、5人の男性から男性器絡みで多額の現金をだまし取っていたことが判明した。主犯格の楊が6件の事件を主導し、いとこの姜の他にも複数の人物が関わっている。現金はすべて手渡しで仲間が受け取っていた。男性5人は内容が内容だったからなのか、全員泣き寝入りしていた」(捜査事情通)


 短小に悩む「男心」につけ込むとは卑劣な犯行だが、男はいくつになっても「デカチン」に憧れるのだろうか。


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