思い通りにいかず、余裕がなくなってきたのか。悲願だった2026年度予算案の年度内成立を断念した高市首相。
周囲を驚かせたのは、高市首相が参院での集中審議に応じない意向を示したとの一部報道への答弁と、日米会談の際に、バイデン前米大統領を揶揄する目的で掲示された「オートペン」の写真を高市首相が嘲笑したのではないかーーという質問に対する答弁だ。
一部報道については、硬い表情で「事実ではございません」と一言。オートペン嘲笑に対しては「(写真が)アンビリーバブルだった。そのようにとられてしまったとしたら残念」と、やはり表情をこわばらせながら答弁していた。
さらに、この日の自民党役員会では「予算案の年度内成立が実現できなかったことは残念。全ては国民の安心と『強い経済』構築のためという思いだったが、野党の皆さんと共有できなかった」と、野党を当てこすってみせた。とにかく、当初予算の年度内成立を阻まれたことが許せないらしい。
「総理の批判の矛先は野党だけでなく、参院自民にも向いています」と言うのは、前出の官邸事情通だ。
「総理は、2月の衆院選での大勝を受け『何でもやれる』と思っているフシがある。衆院での予算案審議は、2000年以降で最短となる59時間に短縮することに成功。その勢いを駆って参院でも審議時間を短縮できると考えたのでしょうが、壁となったのが“身内”の参院自民でした。
現場の苦労がわかってない
こうした一連の態度には、さすがに党内からも不平不満が上がり始めている。
3月30日に配信された時事通信の記事は、側近議員の「(高市首相は)『勝利したのだから私が正しい』というモード。聞く耳を持たない」というコメントを紹介。自民中堅は「官邸の中にいると現実が見えにくくなるが、今の官邸は度を越している」と頭を抱えているという。
国対の事情に詳しい自民議員はこう言う。
「過半数を握る衆院では委員長職権による日程決定を乱発し、ある意味、強引に審議を進めることが可能だったが、当然ながら、過半数に満たない参院はそうはいかない。委員長職権なんて使おうものなら、野党の反発を食らい審議が止まってしまう。さらに、野党議員が委員長を務める委員会で、重要法案を人質にとられるリスクもある。
党内の「高市人気」はいつまで持つだろうか。
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3月に行われた23の地方知事・市長選では与野党相乗りでない自民推薦候補の戦績は、3勝3敗と微妙な結果に。関連記事【もっと読む】『地方での「高市効果」に限界か…東京・清瀬市長選で自民現職が共産候補に敗れる衝撃』…では、薄れゆく「高市人気」についても詳しく報じている。





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