【芸能界クロスロード】


「自分でも40年間続く、やらせてもらえるとは思っていなかった。生放送でやれたことを自分の中で誇りに思う」


 3月29日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)の最終回でこう挨拶した和田アキ子(75)。

「生放送バラエティー番組で同一司会者最長記録」のギネス認定証も贈られた。称賛に値するこの記録は当分破られることはないだろう。


 振り返ればここまでの道のりは平坦ではなかった。特に近年は長く続けていることに対する批判的な声があふれていた。


 事を起こすたびにSNSでバッシングされる時代。昨年も不倫疑惑を報じられた永野芽郁、コンプライアンス問題を起こした元TOKIO国分太一、さらに「性暴力」で芸能界を引退した中居正広は、延々とバッシングの対象になっている。3人とも自ら起こしたことが原因だが、和田の場合、自身が特段、なにをしたわけでもないのに、SNSで賛否含め騒がれていた。


■「トドみたい」発言が大炎上


 きっかけは一昨年の「アッコにおまかせ!」だった。パリ五輪の女子やり投げで、金メダルをとった北口榛花がうつぶせでカステラを食べている姿を見て「なんかトドみたいのが横たわっている。かわいい」と番組内で発言。「ひどい」「失礼過ぎる」とネットは大炎上した。以後、「もういい加減に番組を辞めろ」「老害」という辛辣な言葉まで飛び交っていた。


 当初、「番組の打ち切りはない」と否定していたTBSも、昨年秋、番組がキリのいい40年を迎えたことで、今年の3月での終了を発表した。和田自身も「40年が区切り」と考えていたそうで、晴れて勇退した。


 和田を「最大の貢献者」と評するTBSは和田に新番組を用意。お笑いコンビ“レインボー”のジャンボとコンビで東京の名所を巡る“ワンダージャンボ街ブラバラエティ”「アッコとジャンボ」が7日から放送される。


 和田は「深夜にほっこり見られる番組にしたい」と抱負を語る。経験の少ない街ブラと深夜0時56分スタートという和田にとっては初物づくしの番組。和田の新たなキャラが見られるとTBSも期待を寄せているが、日曜お昼の番組を成功させた者に用意したこの番組に違和感も覚える。


(二田一比古/ジャーナリスト)


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