今月1日、16歳以上の自転車の交通違反に反則金納付を通告できる「交通反則通告制度(青切符)」がスタート。その3日後、広島県で「青切符制度」を悪用した詐欺事件が発生した。


 4日午前8時ごろ、広島県呉市の側道を自転車で走行していた男子高校生が、交差点を横断して歩道に差し掛かったところ、現場で待ち構えていた男にいきなり、「手信号してないよ」と声をかけられた。男は「4月4日から法が変わって、手信号をしないといけんのよ。違反だから2000円を支払う必要がある」と現金を要求。あまりにも突然の出来事だったため、高校生はつい財布から現金2000円を取り出し、その場で手渡してしまった。男は現金を受け取ると、何も言わず、その場から立ち去った。


「高校生は帰宅後、見知らぬ男から、その場で現金を要求されたことを不審に思い、警察に届け出た。高校生の違反が確認されたわけではありませんが、道路交通法では自転車が右左折する際、合図をしなければならないと定められています。仮に合図不履行の違反が成立した場合の反則金は5000円です。反則金の額も間違っていた」 (捜査事情通)


 2000円をだまし取った男は、50代くらいで暗めの青い作業服を着ていて、眼鏡はかけていなかったという。


 事件を捜査している広島県警広署は「反則金は違反者が納付書を使って金融機関で支払うため、警察官が違反者から直接受け取ることはありません。また警察官をかたり、直接反則金の支払いを求められることがあれば、すぐに110番してください」と注意を呼び掛けている。


■「ながらスマホ」は反則金1万2000円


 自転車の交通違反の反則金はスマホの「ながら運転」が1万2000円と最も高く、ホルスターなどで固定していても「注視」したら違反となる。

その他、「犬の散歩」「逆走」「歩道通行」が6000円、「イヤホン」「傘さし」「ハンドルに荷物をかけて走行」「無灯火」「泥はね」は5000円で、「2台以上並走」「2人乗り」は3000円となっている。


 長野県では7日までの1週間で、すでに11人が「青切符」を切られている。いずれもスマホ絡みで、動画や画面をじっと見る「見ながらスマホ」が10人、「通話しながらスマホ」が1人だった。


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