「何だ、これは……」

2018年6月に開催された「松原照子と行くバスツアーin日光」の画像を確認していた松原オフィスのA氏は、思わず手をとめ、まじまじと見直した。
バスの中で、松原氏が参加者に挨拶する様子をとらえたうちの一枚に、奇妙なものが写り込んでいたのだ。
この画像がそれだ。
画面右下をご覧いただきたい。灰色の雲のようなものがある。下のほうにはポッカリと丸い穴があいていて、向こう側が透けて見える。
「この画像、変ですよね。この灰色のものは何でしょう?」
「さあ、何でしょうね。私にもわかりません」
A氏と、この画像を撮影した永田雅裕氏は、そんなやりとりを交わした。
じつは、永田氏はプロのベテランカメラマンだ。よって、何かが写り込んだとか、撮影ミスをしたということは考えにくい。改めて永田氏に確認すると、こんな答えが返ってきた。
「撮影時に余計なものが視界に入ったら、よけるなり、角度を変えるなりして撮ります。このときも、何もないことを確認してから撮ったはずです」
肝心の、松原氏の反応は?
「なんやこれ。
A氏によれば、画像を見てそうつぶやき、首を傾げていたとのことだが、それ以上のコメントはなかったという。わからないものは、わからない。わかったふうな理屈をつけないところが、松原氏の魅力でもある。
この奇妙な画像は、松原氏のウェブサイト「幸福への近道」の会員向けコンテンツにいったんアップされたものの、「やっぱり気味が悪い」と感じたA氏が、ほどなく削除した。
それにしても、灰色の雲のようなものは、いったい何だろうか。
もしかしたら、プラズマ・トンネルなのかもしれない。
プラズマによって亜空間が生じ、異世界あるいは異次元と、この世がつながるという説があるのだ。
プラズマとは、固体、液体、気体に続く物質の第4の状態だ。プラスイオン、電子、電気的に中性な原子と分子、光子の集合体で、周囲の環境と「独特な相互作用」をもつともいわれる。
サイエンス・エンターテイナーの飛鳥昭雄氏によると、かつてアメリカ海軍が「フィラデルフィア実験」なるものを行った際には、複数の方向から高周波を浴びた船艦が、霧に包まれたかと思うと、姿を消したという。
飛鳥氏にもこの画像を見ていただいたところ、「プラズマ・トンネルの可能性がある」とのことだった。
見えない世界の住人とコンタクトをする松原氏は、無意識にプラズマを生じさせているのだろうか。
ひょっとしたら、松原氏は、プラズマによって生じた亜空間を通じて、見えない世界とつながり、さまざまな情報を得ているのかもしれない。

(ムー2019年1月号より抜粋)
文=村主みのり
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