
本当にいいシャツは、袖を通すだけでしゃんと背筋が伸びるような“凄み”がある。なのに肩肘張る感じはなく、着心地も楽。
ストイックなまでの、素材の追求

どことなくオーセンティックな佇まいながら、触れてみれば一味も二味も違うしなやかさと光沢感。その理由は、世界三大コットンの一つ「ギザコットン」の中でも選りすぐりのものを使い、シャツの形に仕立てた後に生地を叩き、もみ洗いする工程を繰り返すなど、一着に途方もない時間がかけられているから。まさに「素材作りからデザインは始まっている」と豪語する〈AURALEE〉らしいストイックな作り込みです。
柄も色使いも唯一無二。

淡いパープルの地に、異なるピッチのストライプをホワイトとグリーンの2色であしらった、凝った柄の表現にも注目。こちらも一筋縄ではいかない魅力があります。
程よく肩が落ちるシルエットは、ルーズすぎず、かといってジャストではないいい塩梅で、「さすがオーラリー!」と膝を打ちたくなる仕上がり。ここまでくると、襟のサイズ感や丈感すら理想的なのも計算ずくなのではないかと想像が膨らみます。お値段は2万後半とシャツにしてはまずまずですが、それを踏まえても手に入れておきたい。そう思わせられる傑作です。
パーカーやロンTばかりだった昨年の反動か、綺麗めなシャツも気になるこの頃。ありきたりでない一着をお求めの方は、お見逃しなく。
EDIFICE TOKYO
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