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さて。日本でも読書人口が減っている。四半世紀前はワンコインからおつりが来た文庫本も紙幣と小銭を出さなければ買えなくなった。ハードカバーは紙幣3枚。出版不況と言われるが、消費者も物価の異常高騰で、週刊誌さえ買えない。バターより高い週刊誌は、必要な箇所だけ立ち読みでもいいのかもしれない。そんな状況で、出版社、販売会社(東販・日販など)、書店など経営状況が厳しいところが増えている。また、田舎の小さな書店には新刊の自動配本もままならない。お先真っ暗で、起死回生の夢は皆無だ。
コロナ以降、図書館で借りるというのも減少したように感じる。
まあ、スマホやパソコンを開けば、あらすじはいつでも読めるし、本当の書籍でやっていた斜め読みの新しい手段も提供してくれる。
韓国では、野外図書館が流行っているそうだ。年々減っていく読書人口を増やすために、観光地や役所に「本の広場」を展開している。
韓国には、韓国じゃないけど李朝時代から伝統的に「ペギルジャン(白日場)」という、屋外で詩歌や作文を競う文化があるのだそう。今でも外国人留学生を集めて野外ハングル筆記大会が行われたとニュース報道がある。これは、読むことを主にしてはいない。あくまでも筆記がメインだ。読むと書くでは全く違う。
…日本の俳句にも、吟行と言って、みんなで同じ地で一句詠むのもあるが…。
おそらく、箱ものなど日帝時代にできるまでは、集まる場所がなくて、野っぱらに集合だったのでは。
韓国には、文庫本がないからという説もあるが、前記の通り、日本人だって、文庫本を入手する余裕は正直ない。
韓国の文化って、どこかかけちがったボタンのような気がするが。政争から目をそらさせるために企画されたイベントでなければいいのだが。
【編集:fa】