韓国では、日本のような介護保険制度みたいなのはないのだろうか。慰安婦と言われる人は支援者の家の一部屋を施設と称して搾取されているようだが。


その他の写真:イメージ(日本の介護施設・入居者)

 少子高齢化は、韓国とて同じことだ。その高齢者が住む住宅が少ない。もちろん、長く住んでいる家というかアパートというか借家を追われることはないとは思うのだが。最近になって高齢者だけを集める「シルバーハウス」という住宅形態ができた。だが、国の肝いりで形態はできたものの、供給の少なさと制度の限界、事業性の低さが問題視されている。

 韓国全土にその数わずか40か所で9006戸しかない。ちなみに、65歳以上の高齢者とされる人は1024万人。夫婦で入居したとしても、どこにも足りない。
公的な「シルバーハウス」は、家賃1万円ほど。ただ保証金は韓国の賃貸制度にのっとり約30万円支払わなければならない。金銭的にクリアできても、入居条件はかなり難しい。
民間の「シルバーハウス」は、最大家賃50万円以上、保証金は数千万円…庶民は無理だ…ソウル市にある施設の家賃は、家賃は35万円保証金が6000万円とか家賃45万円に保証金9000万円…WOW。

これが最下層に当たる「シルバーハウス」の現状だ。35万円払えて最下層なら普通のアパートの方が自由でいい。

 中間層には「シルバーステイ」というものがある。おそらく公的支援=ヘルパーなどの支援がある。ただこれは導入開始直後で、稼働までまだかなり時間が必要だ。こんな政治情勢ではもっともっと時間がかかるだろう。

 日本では介護保険導入後、雨後の竹の子状態でちょっと歩けば、デイサービスに老健、特老、などなど様々者が建ち、「シルバーハウス」に当たるものは「サ高住」ではないかと推測される。ただ、介護保険がうまく作動していないので、最近は突然つぶれてたりもする。
が、日本では、お年寄りが集まる場所ができること(ぎりぎりまでバレないで建つからか)を住民が忌み嫌うことはない。
また、生保で1人暮らしのお年寄りを古い公営住宅に集めて、暗黙のうちに地域住民も巻き込んで管理していたりする。

 だが、韓国では、「高齢者施設=迷惑施設」=「ニンビー(NIMBY)」現象が起こってる。幼稚園や保育園=うるさい、精神科のグループホーム=危険なことをされるのではないか、火葬場(斎場)=縁起が悪い、地価が下がるなど日本でもニンビーはあるが、まさかの高齢者が迷惑か…人はだれしも高齢者になるのだがね。


 年寄りと若者が一緒に入る「なんらかのメリット」がある「世代混合型住宅」の導入も戒厳令前までは出ていたが、新しい大統領はどう料理するのだろうか。
【編集:fa】
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