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現在注目されている変異株は「NB.1.8.1」。これはオミクロン株の亜系統であり、感染力が高く免疫回避能力が顕著だ。NB.1.8.1株は、中国本土や香港を中心に急速に広がり、今ではアジアやオセアニアでも感染拡大が進んでいる。ベトナムでは、ホーチミン市を中心に多くの検体からNB.1.8.1株が検出されている。
その他にも、新型コロナウイルスの変異株は、既存のワクチンの中和抗体に対して逃避性が高く、感染力が高いとされている。これらの変異株は重症化リスクが増しているわけではないが、感染を防ぐための予防策が重要だ。
新型コロナウイルスの症状は、変異株によっても多少異なるが、一般的には発熱、咳、体全体の疲労感などが見られる。重篤患者の入院状況は、感染拡大地域で増加傾向にあり、免疫力の弱い人が感染し治療が遅れると死亡するケースもある。
感染拡大の原因として、抗体の低下やウイルスの変異による免疫回避が挙げられる。当初、感染拡大のピークは5月下旬に予測されていた。中国北部の一部地域では感染者数が減少し始めているが、全体の勢いは弱まっておらず6月下旬から7月上旬がピークになるとの見方をしている専門家が多い。各国は、感染防止策を強化することが重要だ。
【編集:NH】