初夏の青空の下、東京・上野恩賜公園にフィリピンの風が吹き抜けた。「フィリピンエキスポ2025」が6月6日から8日までの3日間、同園噴水前広場で盛大に開催され、来場者数は過去最多を記録。
日比の友情を深める祝祭の場として、文字通り“史上最大級”の盛り上がりを見せた。

その他の写真:初夏の青空の下、東京・上野恩賜公園にフィリピンの風が吹き抜けた。「フィリピンエキスポ2025」が6月6日から8日までの3日間

 今年で8回目を迎えた本イベントは、文化・食・音楽など多彩な魅力を凝縮。フィリピンと日本、両国の人々が笑顔で手を取り合い、心と心がつながる貴重な体験が広がった。

 【癒やしの原点にふれる「ヒロット体験」に長蛇の列】開場と同時にひときわ賑わいを見せていたのが「ヒロット体験ブース」。フィリピンの伝統療法「ヒロット」は、自然と調和した癒しの技。今回は肩・首・頭の施術を気軽に体験できるとあって、年齢や国籍を問わず人気が殺到。
「本場の技に驚いた」「心も体も軽くなった」と、来場者の頬には満足の笑みがこぼれた。

 【味わうフィリピン! 屋台村には香ばしい笑顔があふれて】アドボにシシグ、レチョンにハロハロー本場の味を求めて長蛇の列ができたフードブースは、さながら“もうひとつのフィリピン”。
スパイス香る熱気の中、「懐かしい!」「初めて食べたけど最高!」と、料理を通じて国境を越えたコミュニケーションがあちこちで花開いた。

 【魅せる、歌う、踊る! 会場をひとつにした圧巻のステージ】メインステージでは、フィリピンの国民的歌番組『Tawag ng Tanghalan』の優勝者ライカ・エストレラが登場。会場を圧倒する歌声が青空に響き渡ると、観客からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。

このほかにも、伝統舞踊やダンスバトル、アーティスト同士の異文化コラボなど、ステージはまるでフィリピンと日本を行き来するタイムトンネルのよう。観る人すべてを魅了した。

 【飛び入り参加型イベントも大盛況! 】観客が主役となる「Ms. Philippine EXPO」「Little Princess Philippine EXPO」、そして「日本vsフィリピン ダンスバトル」や「Nippon & Pinoy カラオケチャレンジ」など、来場者参加型のイベントも大盛り上がり。
会場は拍手と笑い声、時に感動の涙に包まれ、まるでひとつの家族のような温もりがあった。

フィリピン文化を“見て・食べて・感じて・参加できる”、唯一無二の体験がここにある。「フィリピンって、こんなに楽しいんだ!」そんな驚きと感動が、3日間の会場を彩った。

 【来年もこの感動を、もう一度――。】「フィリピンエキスポ2026」、開催決定の知らせが今から待ちきれない。次はあなたも、この笑顔の輪に加わってみては?
【編集:山口 理津子】
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