2025年6月18日、フィリピン南部ミンダナオ島の中心都市ダバオのスーパーマーケットで、明治のチョコレートが定番商品として広く販売され、市民に親しまれている。現地の複数のスーパーで確認したところ、棚の目立つ場所に陳列され、子どもから大人までが買い物かごに入れる姿が見られた。


その他の写真:ダバオ市内のローカルスーパー「NCCCモール」で、2025年6月18日撮影

 ダバオ市内のローカルスーパー「NCCCモール」では、明治ミルクチョコレートが62.20ペソ(約160円)、明治アーモンドチョコレートが127.30フィリピンペソ(約330円)で販売されている。これは現地メーカーの商品と比較してやや高めの価格設定だが、その品質とブランド力で消費者の支持を得ているようだ。その他、「SMスーパーマート」や「ロビンソンズ・スーパーマーケット」でも、板チョコレートや個包装のミルクチョコレートなど、豊富なラインナップが展開されている。

 現地の買い物客からは「日本のチョコレートは味が繊細で美味しい」「子どもの頃から食べている慣れ親しんだ味」といった声が聞かれた。また、日本のアニメやドラマを通じて日本文化に触れる機会が多い若者層にとっては、日本の食品ブランドは品質への信頼感と憧れの対象となっている側面もあるという。

 東南アジア市場では、日本食ブームを背景に、醤油や味噌といった調味料だけでなく、菓子類や加工食品の需要も高まっている。明治は、品質の高さと現地市場の嗜好に合わせた商品展開で、フィリピンをはじめとするアジア各国でのブランド浸透を進めている。日本の大手食品メーカーによる海外市場開拓の成功例として、ダバオでの明治チョコレートの人気は、日本ブランドのアジアにおける存在感の拡大を象徴している。
【編集:Eula Casinillo】
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