今、文寅在元大統領時代まで、政治の中枢の場所であった青瓦台が観光客で溢れている。
逮捕された尹錫悦前大統領が国の長になった時点で、青瓦台は、全面公開された。
使用法を細かく決めていなかったために、雑誌のグラビアページの撮影や短時間で終わる映画やテレビドラマのロケ地、ひどいものとなると、人手の薄い場所でのわいせつ行為など、政治の中枢だった権威ある場所とは思えない仕業を、韓国国民は平気の平左で行ってきた。

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 新しく大統領になった李在明氏は、青瓦台を再び政治の中枢に戻す可能性を示唆している。
ただ明日すぐにというわけではなく、大統領執務室の移転と復帰が確定するまでの猶予はある。約4週間先までの予約ができるうちは、青瓦台は国民の遊び場とも言えなくはない。

 その4週間先がいつ来るかもしれないからと、週末はもう満員御礼の予約状況だ。ソウル市民だけでなく、韓国全土からツアーを組んだ観光客が殺到している。一番の人気は一番先に見ること触れることができなくなる大統領秘書室庁舎だ。正門前に200人以上の行列、秘書室庁舎までは150メートルの列が切れ間なく続いている。

 こんなに自由に見られるのに、国民は、きちんとセキュリティを再備してここを政治の中心にすべきだと思っている。
それは、3年弱だが、国民に公開しただけの価値があるというものだ。

 青瓦台付近のカフェや飲食店は、ずっと特需だった。観光客様様。
日々仕入れたものが閉店までに足りなくほどらしい。元の青瓦台に戻れば、その特需は終わる。それでも、韓国の人々の「政治の象徴」は、青瓦台なのかもしれない。
【編集:fa】
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