2025年7月、フィリピン南部・ダバオ市を訪れたなら、ぜひ味わってほしいのが地元特産のポメロだ。市内の至る所で見かける露店では、山と積まれた大ぶりのポメロが道行く人の目を引く。


その他の写真:フィリピン南部・ダバオ市、ポメロ露店

 量り売りが一般的で、筆者が購入したものは一つ80ペソ前後(約210円)。お願いすれば、その場で手際よく厚い皮を剥いてくれるのもうれしいサービス。少しオレンジかかった果肉は瑞々しく、口に含むと上品な甘さと程よい酸味が広がる。日本の文旦(ぶんたん)にも似た風味だが、よりジューシーで、いくらでも食べられそうな軽やかさがある。

 ただし、皮をむいたサンプルには、甘い香りに誘われて蜂が数匹漂うことがあるため、少し注意が必要だ。

 豊富なビタミンCを含み、美肌効果や免疫力向上に繋がるとされるポメロは、ダバオの人々にとって身近なフルーツ。さらに、食物繊維も豊富で、腸内環境を整える効果も期待できる。旅行者にとっても、南国の活気と豊かな自然を感じさせる、忘れられない味となるだろう。
【編集:NH】
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