【その他の写真:マクタン島木曜会・吉田 正昭さん撮影】
先日、マクタン島木曜会・吉田 正昭さんがフィリピン有数の観光地であるセブ島(リロアンの国道・ヤテ交差点付近)で目撃したのは、大型トラックが電柱に激しく衝突し、車両前部が大破している事故現場だった。死傷者の有無は確認できなかったが、街路樹や電柱が至る所で傷つき、交通インフラが脆弱な地方都市では、こうした事故が日常茶飯事となっている現実を目の当たりにした。
フィリピンの交通事故死者数は年間約1万2000人以上とされている。単なる統計上の数字だけでなく、インフラの未整備、運転マナーの欠如、車両の老朽化など、複合的な要因が絡み合っているのが現状だ。
特に、以下のような点に留意し、旅行者は細心の注意を払うべきである。
* 運転マナーの悪さ: 車線変更時の合図不履行、無理な追い越し、信号無視などが常態化している。
* 車両の整備不良: ライトの不点灯やタイヤの溝がないなど、整備不良の車両が多数走行している。
* 劣悪な道路状況: 舗装されていない道路や、穴が開いている箇所も多く、夜間は特に危険性が増す。
* 公共交通機関の危険性: ジープニーやトライシクルといった交通手段は便利だが、安全性に疑問符が付くものも少なくない。過積載や速度超過が横行しているケースもある。
* 歩行者の注意不足: 歩道が整備されていない場所も多く、歩行者自身も交通ルールを無視して車道を横断するなど、危険な行動が見受けられる。
在フィリピン日本国大使館も、安全情報を随時発信し、交通事故への注意を呼びかけている。
【編集:NH】