2025年7月、ダバオ市内のNCCCスーパーマーケットでは、フィリピン製カップヌードルシーフード味が、33.15ペソ(約85円)で売られている。現地では袋麺が15ペソ前後で広く流通するため、「カップヌードルは少し高め」との声も聞かれるが、それでもその人気は衰えない。


その他の写真:フィリピン・カップヌードルシーフード

 まず、日本製との違いに注目したい。日本のカップヌードルは、具材の豊富さや麺のコシ、そして繊細なスープの味が特徴である。一方、フィリピン製のシーフード味は、塩味と旨味が強調されたスープが特徴的だ。

 フィリピン製カップヌードルシーフードしか知らなければ美味しく感じられるが、日本製のカップヌードルと比較するとその差は歴然、まさに天地の差である。日本の繊細で奥深い味を知ってしまった人には物足りなさを感じざるを得ない。フィリピン行きの成田や関西などの空港チェックインカウンターで、箱に入ったカップヌードルシーフードを持つ搭乗客をしばしば見かけるのは、日本製のカップヌードルがいかにフィリピンの人々に愛され、渇望されているかを物語っている。
【編集:NH】
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