2025年7月4日、フィリピン観光省(DOT)は、マクタン・セブ国際空港(MCIA)が航空サービス格付け機関スカイトラックスの「2025年 世界で最も改善された空港ランキング」で7位に選出されたことを発表した。この受賞は、同空港が旅客体験、インフラ、サービス品質の向上に継続的に取り組んできた成果であり、フィリピンの観光競争力強化に寄与するものとして注目される。


その他の写真:マクタン・セブ空港に到着した成田からのセブ・パシフィック航空機。

 MCIAは、国内外の主要玄関口の一つとして、ターミナル施設の近代化、入国審査・手荷物処理の効率化、環境配慮型運営など、国際基準に合致した改善を進めてきた。現在、日本からは成田空港や関西国際空港からセブ・パシフィック航空、フィリピン航空が直行便を運航しており、利便性が高まっている。

 クリスティーナ・ガルシア・フラスコ観光省長官は、「今回の受賞は、マルコス政権が掲げる“シームレスで世界水準の旅行体験”の実現に向けた確かな一歩を裏付けるものだ」と述べ、MCIAの国際評価向上は、セブがアジア太平洋地域の有力な観光ハブとしての地位を確立しつつあることを示唆しているとの見方を示した。

 フィリピン中部ビサヤ地域の中心に位置するMCIAは、マニラに次ぐフィリピン第二の航空ハブとして機能している。ボラカイ、パラワン、ボホール、ダバオなど人気の観光地へのアクセス拠点であり、多数の国内線が運航されている。

 セブは、豊かな文化遺産と美しい自然景観に加え、航空ネットワークの拡大が進み、年間を通じて多くの旅行者を魅了している。観光省は、マクタン・セブ国際空港庁(MCIAA)および民間パートナーの協力に敬意を表し、今回の国際的な評価が2025年以降の観光誘致に弾みをつけることを期待している。
【編集:Eula Casinillo】
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