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このガソリンスタンドは、セルフ式スタンド。しかしだからといって、無人ではない。給油してとりあえず、スタンドを去ることはできたのだから、短距離でも走行できるガソリンだったのかとは思える。
給油した翌日10人ほどの客が「車、停まったんだけど」とスタンド、市など該当部署に連絡したのが「スペシャルガソリン」発覚のきっかけになった。
大きな原因は、抜き取り調査後すぐに出た。「99%水」…。調べたのは韓国石油管理院。だから99%は間違いないと言える。
だが、これは一概に「偽ガソリン」とは言えない。
日本でもガソリンタンク寿命40年限界説で、地方の多くの個人経営のガソリンスタンドが閉店した。更地に設置して開業したのは、40年説で行くと昭和の終わりくらいだ。その前だと終戦直後になるので、高度成長期の景気のいい時に交換していると思われる。
日本では、次のスタンドまで100キロ以上あったとしても、後継者問題も絡み、閉店したスタンドが多いことになる(都市部は、近距離の別地に新規開店なども)。
韓国のタンクになぜ水が混入したのか。燃料タンクと給油機をつなぐ地下配管の老朽化による破損。この亀裂から雨水などが流入して、どんどんガソリンと混ざっていったと思われる。99%水になるまで、このスタンドで給油した車からクレームがでなかったのが不思議なのだ。
スタンドは営業を中止し、車両の損害については個別に自主的に補償する方針だ。
まさかほとんど水と思って給油しお金を払う人はいない。しかし、建国78年。40年説では二回目の交換時期を知らないで営業している限り、韓国では稀な「スペシャルガソリン」案件になるだろう。
【編集:fa】