エアアジアは、メタバースプラットフォーム「Roblox」に、公式バーチャル空間「エアアジアワールド」を開設したと発表した。この取り組みは、東南アジア地域(ASEAN)におけるブランドの存在感を強化することを目的としている。


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 「エアアジアワールド」は、ゲーム要素と文化的な要素を組み合わせることで、ユーザーがASEAN地域を仮想的に旅する体験を提供する。このプラットフォームは、「ASEAN探索」と「報酬体験」の2つの柱で構成されており、プレイヤーは仮想空間でASEAN各国の文化や風景を探索できる。また、ミニゲームや探索日誌などを通じてASEANについて学び、さまざまなインセンティブを得ることが可能だ。

 このメタバース空間の開発は、マレーシア・デジタルエコノミー公社(MDEC)が主導する「IP360×メタバース助成金」を利用して行われた。この助成金は、マレーシア国内のクリエイターやスタジオによるデジタルコンテンツ開発を促進するための国家的な取り組みである。

 「エアアジアワールド」内には、二つのミニマップが用意されている。

* エアアジアセントラル: ミニゲームやユーザー生成コンテンツの中心となるハブ。カートレースゲームの「エアアジア ライドグランプリ」や、フライト体験ゲームの「エアアジア パイロット アカデミー」を楽しむことができる。

* ASEANアイランド: 仮想的にASEAN地域を巡る体験ができるエリア。エアアジアの機内食として人気の「Santanミール」を、Roblox上のキャラクターに食べさせることも可能だ。

 今回の「エアアジアワールド」の立ち上げは、エアアジア・ブランド・カンパニー(Abc.)の知的財産(IP)開発チームによる、エンターテインメント分野への展開の一環である。同社はこれまでに、YouTubeシリーズ「AirAsia Buds Adventures」の公開や、ゲームジャム「RedGames Jam」の主催も行っている。


 「エアアジアワールド」はRoblox上で「エアアジアワールド」と検索することでアクセスでき、利用にはRobloxアプリのダウンロードが必要となる。最新情報は、エアアジアの公式インスタグラムアカウント(@airasia)で確認できる。
【編集:Eula Casinillo】
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