韓国には、子供向けおもちゃの再利用を目的としたNPOがある。このほど、この灼熱の夏に向けて1500個の水鉄砲を回収した。


その他の写真:イメージ

 7月下旬に行われた「おもちゃバザー」の一環。子供が生育に合わせて使うおもちゃは本当に短期間だ。それを寄付してもらい、修理して消毒をして中古玩具として再販する。使い捨てになりがち、あるいは、ネットサイトでも大きさによっては送料がかかりすぎて売りにくいなど、おもちゃの行く末にとっては画期的な事業だ。

 このNPOは基本、新品で販売されていた時に近いかたちで再利用することを重視している。けれど、やはり買い求める方からすると安価であっても使い込んだものは敬遠される。そういう再利用が難しいものは、細かく砕いて、再生素材や再生版に加工する。そして教材や家具、アーチストへの提供と再活用する。
NPO自体が非営利団体のため、サムスンなどの大手企業がスポンサーとしてバックについているのが韓国の現状だ。

 水鉄砲は、この地球温暖化の中、自宅の庭やベランダでのプールや、海水浴で1シーズン使うか使わないか。それでも子供たちにはとても魅力的で欲しがる一つのサマーグッズだ。ただ、翌年はまた新しいのが欲しくなる、あるいは、1年間適切な保管も住宅的に悩ましい問題でもある。


 去年のを提供し、今年使いたいものを安価で購入する。学校のプールでさえ暑い日はお休みになる(昭和の時代は寒くてお休みの印の白い旗が立てられていたな)。買っても、この暑さで何回使うだろう。

 韓国にも、こんなきめ細やかなNPOが存在するとは、ちょっと驚いた。

【編集:fa】
編集部おすすめ