2025年9月、フィリピン、セブ州マクタン島。観光客で賑わうリゾート地のすぐそばに、貧困という厳しい現実が存在する。
ここでは、日々の生活もままならない人々が数多く暮らしている。そんなスラムで、子どもたちの未来を支え続けている日本人がいる。アクティブシニア・マクタン島木曜会 尾田慎二さんだ。活動の資金や生活必需品は、木曜会のメンバーや熊本などの支援者からの寄付が頼りだ。

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 尾田さんの活動は、子ども食堂や生活必需品の支援など多岐にわたる。温かい食事を提供する子ども食堂は、栄養不足に悩む子どもたちにとって命綱。学校に通う子どもたちにとって、こうしたささやかな喜びが大きな励みになっているのだろう。アイスキャンディーを手に笑顔を浮かべる少女たちの姿も確認できる。
 
 生活必需品の支援は、こうした環境で暮らす人々の負担を少しでも軽減するための重要な活動だ。

 子どもたちの周りには、こうした生活の厳しさと同時に、たくましく生きる人々の姿がある。薪を運ぶ男性や、日が暮れた後もバイクの屋台で何かを販売している人々がいる。貧しいながらも、お互いを支え合い、懸命に生きている様子が伝わってくる。


 尾田さんの支援活動は、単に物資を与えるだけでなく、子どもたちに希望と笑顔を届けることを目的としている。
【編集:LF】
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