韓国は楊平にあるスターバックス。そこに「サイレントルーム」ができた。
静かな環境の中で考え事をするためにお使いくださいが主目的だ。

その他の写真:イメージ

 1人で利用してもいいが、2人以上になった場合でも会話は厳禁だ。静寂特化型がコンセプトになっている。完璧な防音環境を作り出すために、2メートル以上の重厚な扉で仕切られている。

 一言でも会話するなら、たぶんひとりごとやうっかり出てしまう言葉がある場合、一般席を利用してくださいと書かれている。スマホやパソコンなど個人コンテンツを使う場合はイヤフォンを使用しなければならない。もちろん、マナーモード…おそらくバイブの音も雑音に含まれる。

 おそらく防犯カメラ(マイク付き)で一部始終が監視されており、違反した時には、一般席にもどらなければならない。

 通常だと、サイレントルームなどは、VIPルームとして会話がもれないという使い方が主だが、その逆の使い方があることを韓国のスタバは教えてくれる。

 南漢江を一望できる窓際席は水面をみながらリラックスする。窓の外に設置された焚火スペースではあの震えるように燃える火が癒しになる。

 サイレントルームだが、BGMは微かに流れている。
天井と壁に吸音材を使用して防音設計に抜かりはない。図書館のお勉強室よりも、物音が響かない分、本当にサイレント空間だ。

 とりあえず、2人は入れるようにになっており、6室ある。

 おしゃべりを楽しみたいから、ファミレスや一部のカフェは、ドリンクバーを設置している。だが、そんな場でもより静かな環境を求める人もいて、スタッフに「もう少し静かに会話してください」と言われる場合もある。

 デジタル機器を使用しない、会話しない。ただそこにいる。これは、禅宗の「喫茶去」に通じているのかもしれない。やるね、スターバックス。
【編集:fa】
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