長い歴史を持つ泉州は、「北の西安、南の泉州」と並び称される古都であり、世界遺産都市、中国歴史文化名城としても名高い。海と山に囲まれた自然環境と、文化遺産が共存する泉州は、旅人を魅了する独自の魅力を放っているといえるだろう。
【その他の写真:簪花を髪に飾りる体験はSNS映えすると人気を集めている】
泉州観光のハイライトとしてまず訪れたのは、歴史と自然が息づく「清源山風景名勝区」。国家5A級景区に認定されているこのエリアは、重なり合う峰々と静寂な森に包まれた聖地であり、泉州十八景の一つとして知られている。儒教・仏教・道教という三つの宗教が共存してきた歴史を持つここは、道教文化の象徴ともいえる「老君岩造像」が鎮座する。老子が穏やかな表情で座る姿は、時を超えて静かな力を放ち、清源山が宗教文化の中心であったことを物語っている。
山中にはイスラム教の聖墓もあり、ムハンマドの弟子である三賢、四賢が眠っていると伝えられている。墓のそばには明の時代に鄭和が建てた「行香碑」が残され、外交史やイスラム教伝播の歴史を示す重要な史料となっている。宗教と文化の多様性が共生してきた泉州の歴史を肌で感じられる場所だ。
清源山からバスで約15分、次に訪れたのは「南少林寺」だ。武術で有名な歴史的建造物として知られるこの寺院は、静かな佇まいの中に力強い歴史を宿している。
泉州観光で外せないのが、中国に現存する最古の石造アーチ橋「洛陽橋」だ。橋の端部は船の形を模しており、潮の流れを和らげる工夫が施されている。橋上には石亭が築かれ、歩みを止めて景色を楽しめるようになっているのも見どころの一つ。橋の両側には石塔や石彫刻が並び、古代の建築美が随所に息づいている。「海内第一橋」と称されるその名の通り、洛陽江にかかる姿は、まさに中国建築の粋を集めた存在だ。
最後に訪れたのは、泉州の晋江河口にある「シュンプー民俗文化村」だ。三方を海に囲まれたこの小さな漁村では、今なお伝統的な暮らしが息づいている。ここで注目されるのが、花簪で彩った女性たちの髪型「簪花囲(ザンファーフェイ)」だ。この村に住む女性たちは、子どもの頃から髪を切らずに長く伸ばし、11歳頃になると赤い糸で髪を結い、お団子にする。その上に象牙のかんざしや金銀の飾り、そして鮮やかな花々を輪のように挿し込む。完成した姿は、まるで頭に花畑を載せたかのような華やかさで、「歩く花園」とも呼ばれているのだとか。
アクセスも整い、歴史と文化を体験する旅がますます身近なものとなっている泉州。海上シルクロードの歴史と、多様な文化が息づく街として、今後さらなる発展が期待できそうだ。
【撮影/取材:小川いずみ】








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