韓国にも、リアルアンパンマンのおんちゃんがいた。
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ソウルの消防署に、ただでパンを届け続けるパン屋の店主が話題になっている。
「ただでもらっているわけにはいかない。SNSで少しでもPRできたら」と1人の消防士が書き込みをした。
リアルアンパンマンのおんちゃんは、まだ若い。この店主の夢は、パン屋さんのほかに「消防士」だった。この店の自慢の品は、クロワッサンと塩パン。
たまたまこの店を訪れた消防士に、サービスで「アイスアメリカーノ」コーヒーがサービスされた。これがきっかけとなった。
消防士はいくつかのパンを購入した。勤務中。しばしの休憩を終え、消防署への帰路についた。店主は名残惜しそうにしていた。
ところが、驚くのはそれからだ。店主が消防署にパンをただで届け始めたのだ。毎回1万600円相当だ。韓国で物価高騰している昨今、消防士になりたかったという夢だけでできるものではない。
コーヒーがサービスされた消防士宛で置いていく。だが、みなさんで食べてくださいとのこと。
消防署では、心だけではできないこと。もしこれが原因でパン屋がつぶれてしまったら申し訳がない。としているが。リアルアンパンマのおんちゃんは、店舗を4つに増やした。味がいいからみんな買うのだろう。地道に商売しているから信用ができたのだろう。
今時、公務員がただでパンをもらうなんて収賄じゃないかと叩かれることも多いだろう。そういうバイキンマンのような声はほおって置けばいい。
火事の時、自らの命をかけて立ち向かってくれる消防士は、リアルアンパンマンのおんちゃんのヒーローなのだから。まったく、収賄ではない。
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