台湾の故宮博物館の宝と言える「翠玉白菜」を中心とした所蔵展100点余りの特別展が、チェコのプラハの国立博物館で今年いっぱい開催されている。
2014年に東京国立博物館でひらかれた特別展依頼11年ぶりの海外公開になる。


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 フェイクであっても、あの白菜をモチーフとしたアクセサリーは、気品があって女性にも男性にも人気だ。本物ならば、あの艶感が魅惑的に広がるのは間違いない。

 これは、故宮博物館創立100周年記念行事の一環。「百の宝、百の物語」と題され、131点の台湾の粋が、プラハの人たちの目にとまることになる。

 プラハ国立博物館の館長は「欧州人は「翠玉白菜」はその人気を、フランスのルーブル美術館にある「モナリザ」に匹敵する」と、開会にあたり語っている。確かに、台湾の戦乱の歴史を考えると、現状の形で残っているのは、国を挙げて守ったからとも言える。なにが宝なのかを台湾の人々はちゃんとわかっている。
館長は「本当の友人にしか貸し出さないのでは」と投げかけた。その通り、日本もまた台湾の本当の友人である。
それを受けて故宮博物館館長は、「チェコと台湾の長い友情の歴史が実ってうれしい。これは貸し出しではなく、正しい選択だと思ってもらいたい」と謝辞を述べた。

 またいつか、日本にも戻って来てほしい。
その時、世界が平和であることを願いながら。
【編集:fa】
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