2025年9月27日、千葉・幕張メッセで世界最大級のゲーム展示会「東京ゲームショウ2025(TGS2025)」が盛況のうちに開催されている。9月25日から28日までの4日間、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催する本イベントは、今年で過去最多となる1,138社が出展。
うち615社が海外企業で、特に中国や韓国からの出展が大規模かつ華やかで注目を集めた。

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 ビジネスデイ(25日・26日)の来場者数は、初日52,352人、2日目54,779人を記録。一般公開日となった27日からは、開場前から長蛇の列ができ、ゲームファンからの期待の高さを示した。各ブースでは、開発中の新作や未発表タイトルが多数展示され、来場者は最新ゲームをいち早く体験できる貴重な機会を享受した。会場は新作ゲームの試遊に加え、著名コスプレイヤーによる撮影会や、来場者自身がゲームキャラクターに扮する「なりきり参加」など、多様なコンテンツで賑わいを見せた。

 豪華試遊タイトルが勢揃い、ファンの期待に応える

 今年のTGS2025は、多数の期待作がプレイアブル出展された。カプコンは「バイオハザード レクイエム」「モンスターハンターストーリーズ、運命の双竜」「鬼武者 Way of the Sword」などの話題作を披露。スクウェア・エニックスは、世界初プレイアブル出展となったHD-2D版『ドラゴンクエスト1・2』をはじめ、リマスター版『ファイナルファンタジー』や、Nintendo Switch 2、Xboxに対応した新作群を出展し、注目を集めた。

 バンダイナムコエンターテインメントは「リトルナイトメア3」や「デジモンストーリー タイムストレンジャー」などを展示。ソニー・インタラクティブエンタテインメントは『Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)』の試遊を実施するなど、各社が主力タイトルを投入した。PlayStation Plus加入者向けの試遊事前予約システムや、発売30周年記念ステッカーなどの限定ノベルティも用意され、ファンサービスを強化した。

 海外勢の存在感増す、新規参入も相次ぐ

 韓国のネットマーブルは今回が東京ゲームショウ初出展。
2025年正式リリース予定の『七つの大罪Origin』とアクションRPG『モンギルSTAR DIVE』をPS5 ProとPCで試遊可能とし、SNS上でも大きな話題となった。また、ライアットゲームズは新作格闘ゲーム「2XKO」の試遊に加え、『リーグ・オブ・レジェンド』や『チームファイトタクティクス』の世界観を体験できるブースを展開し、eスポーツファンからの注目を集めた。

 今回のTGS2025は、過去最大の規模と海外企業の積極的な出展を通じて、日本のゲーム市場が引き続き世界の最前線にあることを示した。急速な成長を続けるゲーム産業は、日本のコンテンツ輸出を牽引する重要な存在であり、その未来に大きな期待を抱かせるイベントとなった。
【編集:安麻 比呂、取材・Mina】
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