その中の20代男性が波に流されてしまった。
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日本ではちょうどお彼岸。お盆やお彼岸に海に行くと命を取られると年配の方に言われることがある。それはお国が違えど、韓国でもその通りであるのかもしれない。
観光客が助けようとしたが、2メートルの波の前ではただ立ちつくすだけだった。
そんな時だ。
近くの交番のおまわりさんが到着した。とっさの機転とでも言えるのだろうか。海水浴場のサーフィン店からサーフボードをちょっとお借りしたおまわりさん。
海岸から約200~300メートル沖で漂流する男性のところまでサーフボードに乗って近づいて行った。このおまわりさん、3~4年サーフィンを習っており、無事に彼のところまで行きつき、ボードに乗せて安全確保をした。
その間に同僚のおまわりさんが、消防救助隊を呼び、ロープをボードに括りつけて海岸まで引っ張った。
低体温症と重度の疲労はみられたが、おぼれていた彼は助かった。
芸は身を助けると言う。サーフィンを趣味としているおまわりさんがいなければ助かる命も助からなかったというわけだ。
最近どこの国でも、制服を着たおまわりさんや消防士さんが、コンビニでトイレを借りても、車中で水分補給をしていても、職務中に怠けているという市民警察の声が大きくなっている。
しかし、人間がすることは、どこか仕事に通じて使えるものだということを、このおまわりさんは身をもって証明した。
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