空港ラウンジを利用できる会員サービス「プライオリティ・パス」について、特典を付帯するクレジットカードの一部でサービス内容の変更が相次いでいる。

その他の写真:成田空港第3ターミナルの、ぼてじゅう屋台(2025年10月17日撮影)

 「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」に付帯するプライオリティ・パスは、2025年12月1日から「スタンダード会員」に切り替わり、年会費は無料となるものの、ラウンジ利用の度に35米ドルの利用料が必要となる。
年間の負担11000円で、プレステージ会員資格が取得でき、世界中の提携ラウンジを回数無制限で利用できるのが最大の魅力だった。この特典は通常、年会費469米ドル(約7万円相当)の価値があり、コストパフォーマンスの高さで知られてきただけに残念だ。

 例えば、成田からセブを経由してダバオに向かう旅程の場合、成田とセブで2回利用だと。70米ドル支払わなければならなくなる。経済的に余裕のない人は、利用を自粛するしかない。

 クレジットカードの付帯サービスは、航空会社のラウンジ混雑やコスト上昇に伴い、世界的に縮小傾向にある。今回の改定は、便利な付帯サービスを享受できる時代が転換期を迎えていることを示唆しており、旅行者には自身のライフスタイルに合った空港での過ごし方の見直しが求められている。

【編集:LH】
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