2025年10月20日 タイの観光地パタヤで泥酔した日本人男性グループが、パタヤの理髪店で女性店主兼理髪師に対しセクハラ行為を働き、その動画が拡散されると、タイ人からは「日本人の恥」「低級な観光客は来るな」と、厳しい非難が殺到している。

その他の写真:気づいた理髪師に対しても悪びれる様子もない日本人客(タイメディア映像より)

 タイの報道によると、事件が発生したのは、10月19日現地時間午後2時頃。
パタヤ市内の美容室。泥酔した様子の日本人男性4人組が来店。そのうちの一人が、作業中の店主兼理髪師に対して、スカートを捲ろうと試みるセクハラ行為に及んだ。他の3人の友人はこれを制止するどころか、笑いながら囃し立て、さらには、店内にいたトランスジェンダーの顧客に対しても、敬意を欠いた言葉でからかい、侮辱したと報じられた。
 
 店主は防犯カメラの映像を証拠に警察へ被害届を提出し、加害者グループに対し法的手続きを進める意向を明らかにしている。

 このニュースに対し、タイのインターネット上では瞬く間に非難の声が溢れかえり、「日本人の民度」の低下を嘆く声が噴出している。

「日本人は礼儀正しいと思っていたのに残念だ。日本の恥だ。」 「外国人観光客が地元の人々を侮辱している。人権侵害であり許されない。」 「この(低級な)観光客は歓迎しない。二度とタイに入国させるな。」 「日本のポルノ文化に慣れ親しんでいるのだろう。」
「警察は単なる罰金で終わらせず、強制送還し、最低でも5年間はブラックリストに載せるべきだ。」 「ビザを取り消し、生涯にわたって入国禁止にするほどの厳罰を科すべきだ。」 「日本大使館は謝罪と事件への説明責任を果たす必要がある。」

 タイは、観光客に寛容な国だが、このような卑劣な行為に対して、タイ社会が示した「強い怒り」は、日本人の海外での振る舞いに対する国際的な評価が、確実に下がり続けている現実を象徴している。

 観光立国を目指す日本にとっては、「旅の恥はかき捨て」などという悪しき慣習を見直し、個々の行動が国全体のイメージに直結するという自覚を持ち、しっかりと襟を正すべき時でもあるだろう。こうした日本人の民度低下を示すニュースは近年増加しており、現地在住者へも悪影響を及ぼしていることも付記させていただきたい。


訂正とお詫び 女性店主についてトランスジェンダーとしていましたが、実際には普通の女性でした。ここに訂正させていただくとともにお詫びいたします。2025年10月22日17時56分
【編集:Ekkachai】
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