その女性が、すごくお腹を空かせていたのか。お店を騙そうとしていたのか。
いやいや、本当に持ち合わせがなく彼女の代わりに代金を払ってくれる人がいたのか。それは神様のみが知ることだ。

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 ソウルの食堂で、女性が一生懸命電話をしていた。しかし、通話先には繋がっていない。彼女は電話のかけ方も、メールの仕方も、スマホ自体をどう使えばさえわからないようだった。
スマホの画面に向かって「今、○○食堂にいるから、食事代を振り込んでください」を連呼していた。
約20分。店主はあきれていた。

 代金を振り込んでくれる人がいるからと入店して、彼女はキムチチゲとご飯を食べた。総額1170円。ソウルにしたら、ちょっとお高めのお店だったのかもしれない。食事後、連絡は一向に着く気配はない。


 見かねた一人の韓国人男性が、現金を出した。事情はよくわからないけれど、わずかな金額に困り果ててる姿はすごくかわいそう。ちょっとしたごちそうをしたと考えたらすむことだから、と支払いを済ませた。
女性には「僕が払いますから、もう大丈夫」と笑ってみせた。

 韓国人だからという先入観はいかんね。こういう男性もいる。値上げ値上げでなにかと世知辛い世の中。たった1170円でも、貴重な1170円(上水道代が払えたりする額)。
嘘だか本当だかわからない女性の支払いまでする善人が、ここにいた。

 必ず幸福になる。自分も善行をせねば。ネットにはそんな声が集まっている。

【取材:fa】
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