NIPPON EXPRESSホールディングス(HD)傘下のNX台湾国際物流(川本勝董事長)は、台湾北部・桃園市に新たな物流拠点「桃園NEXT8倉庫」を開設し、9月15日に開所式を行った。航空輸送の玄関口である桃園国際空港に近接し、都市圏や主要港へのアクセスに優れる戦略的立地を活かす。
拡大する自動車部品や一般消費財を中心とする台湾北部の物流需要に対応するため、最新の自動化設備を導入し、倉庫・配送(DC)機能を強化する。

その他の写真:NX台湾、「桃園NEXT8倉庫」稼働へ――自動化で物流需要に対応

 新倉庫は桃園地区で6拠点目。これまで繁忙期に活用してきた複数のバッファー倉庫機能を新拠点に集約することで、倉庫間の横持ち作業を削減し、サービス品質の向上を図る。

 施設には自動倉庫(AS/RS)や自動搬送ロボット(AGV)などの自動化設備を導入。これらと人による作業を組み合わせ、荷受けから保管、ピッキング、梱包、配送まで一気通貫の物流サービスを提供する。高床プラットフォームと3基のドックレベラーを備え、海上コンテナを含む多様な貨物モードに対応。3階建ての鉄骨造で、倉庫面積は13,060平方メートル。エレベーター、オートレーター、重量ラックなどの設備に加え、24時間365日の有人警備と監視カメラ体制により、安全かつ効率的な運営を確保する。

 川本董事長は開所式で、「『桃園NEXT8倉庫』は、台湾の発展を牽引する中核拠点となる。台湾全土の物流ネットワークを強化し、ロジスティクス体制を拡充することで、顧客のサプライチェーンを強力に支援していく」と述べ、新拠点への期待を示した。

【編集:MT】
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