【訃報】タイ・シリキット王太后が崩御享年93歳

2025年10月25日(土)15:15

　2025年10月25日　タイ王室は、プミポン前国王(ラーマ9世)の王妃であり、現国王ワチラロンコン陛下(ラーマ10世)の御母君であられるシリキット王太后陛下が、2025年10月24日にご逝去されたと発表した。享年93歳。

王太后は長年にわたり、タイ国民の精神的な支柱として深く敬愛されてきた。

【その他の写真：崩御されたシリキット王太后、享年93歳(タイ政府広報より)】

　タイ王室庁の発表によると、王太后は2019年9月7日以降、健康管理のためチュラロンコン病院に入院していた。その際に、2025年10月17日より敗血症(血流感染症)の症状が見つかり、集中的な治療にもかかわらず病状は悪化し、24日21時21分に安らかに崩御された。

　崩御を受け、現国王ワチラロンコン陛下(ラーマ10世)は、王室の伝統に従い、以下の措置を命じる王室勅令を発出。

　王太后の御遺体は、最高の敬意をもって葬儀が執り行われ、王宮内のドゥシット・マハ・プラサート殿に安置。王室関係者および宮廷職員に対し、崩御の日から1年間の服喪期間に入るよう命じられた。

　シリキット王太后は、タイ国民から「国の母」として慕われ、生涯を国民の生活向上、特に女性の地位向上や伝統文化の保護に捧げられました。その崩御は、タイ全土に深い悲しみに包まれている。

なお、今のところ、一般国民や観光客に対しての服喪を要請するようなことは確認されていないため、商業施設等は通常通りに営業すると思われるが、節度を保つことが望まれる。

【編集:そむちゃい吉田】

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