10月はピンクリボン月間。最近は女性だけでなく男性も乳房がある限り平等に罹患するがんとしても知られ始めた「乳がん」の早期発見をアピールするキャンペンを各国で行っていた。
本当に、しこりしか切除していなくても、乳がんと告知されたことのある人なら、乳房とがんの二つの問題を同時に考えられない苦しみを体験している。反対に、乳がんの早期発見検査の一つであるマンモグラフィーの痛みに過剰反応して検査を受けたくないという無知な女性も多いのも事実。

その他の写真:イメージ

 韓国では男性も乳がんになる意識は少ないようだ。ソウルで行われた「第20回W Korea 乳がん認識工場キャンペーン慈善イベント」、韓国の若い男性歌手が登場して歌った曲のタイトルが『MOMMAE』。女性のキュートな体をずっと見ていたいという恋愛ソング。究極の歌詞の部分が「君の胸についている姉妹の双子ちゃん」は日本語訳詩であり、ぴったりした訳なのかはわからないが、今まさに乳房を失おうとしている女性に対する配慮はないのだろうか。
こういうことを、不適切という。不適切にもほどがあるのだ。

 主催者はすぐに公式SNSにUPしていたこの歌手に関連するものは削除した。主催者が削除してもデジタルタトゥー:魚拓は残り続ける。

 彼は、がん患者の方々の中で、不快に感じたり、居心地が悪かったりしたら、ごめんなさい。軽い言葉だ。
曲選びから真剣にならなければならなかったのだ。
自分も負傷している。善意の気持ちでノーギャラにしました。言い訳がめちゃくちゃだ。

 主催者も、来年からの出演者の基準を高くしなければならない。若い女性にもカジュアルに検査を受けてほしいと思って男性アイドルを選んだのだろうが、これではなんのためのイベントかわからない。

 男性ほど、女性の乳がんへの偏見が強い。高齢男性は「男遊びが激しかったから、罰を受けた」言ってはばからない人もいる。高齢男性は男性しかなれない前立腺がんになりやすいが…乳がんのホルモン療法と同じ薬を、前立腺がんの治療に用いられることもある。「女遊び激しかったから、罰を受けたんだ、ざまあみろ」なのである。

 女性の二人に一人が、乳房の疾患になるという時代。このような乳がんイベントを開かなくても、自覚する時代が来ることを希望する。

【編集:fa】
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