10月は、世界的にピンクリボン月間。乳がんの早期発見の啓蒙や患者団体の生きる目標になるイベントが世界各国で行われていた。

だからか、各国の女性を対象にしたファッション誌や生活雑誌などでも、特集が組まれる。正直、売り上げが上がる月でもある。

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 韓国のとあるファッション誌は、乳がんの団体等に乳がん啓発キャンペンの寄付金を行うことで売り上げを延ばしている。この20年間で11億ウォンの寄付をしたと公表してきた。これに賛同して、広告を出す企業もあるだろう。1人で数冊以上買う個人もいるだろう。
だが、このほど2024年までの寄付額の実質金額が、4億4000万ウォンに過ぎないことが判明した。広告以外の企業や個人の太客の純粋寄付金が9億5000万ウォン。それを自社の寄付のように喧伝するのはおかしいのではないかと指摘された。さらにまだ売り上げや寄付額が確定していないのに、今年は1億5000万ウォンの見込みで合算するのはおかどちがいではないか、20年で11億ウォンはおかしいのではないかと、非難の声が高まっている。

 現実に、韓国乳房健康財団に寄付されたのは、2007年から今年11月までの見込みで3億1500万ウォンほどで、2017年から2023年は寄付額0なのだ。継続的寄付が行われていないことを韓国の保険福祉省が明確にした。


 雑誌側は、他の団体(ソウル支部という地域的なもの)に寄付していると反論している。広告以外で寄付してくれたスポンサー団体や個人も、雑誌の寄付として良いと承諾しているとまで主張している。

 BTSメンバーや有名芸能人をノーギャラで呼んでホテルで乳がんイベントの主催もしているが、すでに乳がん啓発の立場を超えた演芸になっているとも言われている。

 今後正しい金額や、雑誌の立ち位置が発表される予定だが、食い物にされたのは、乳がん体験者の心だ。謝罪を大切にする国だけに、世界中の乳がん患者たちに詫びと印のお金を用意してほしいものだ。

【編集:fa】
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