10月はピンクリボン月間。日本の東京タワーも、ピンク一色に染まった日があった。
乳がんの早期発見を啓蒙することによって、乳房を失い悲しみに暮れる女性が減るように、乳がんで命を失う人がいないよう深い願いが「ピンクリボン」に込められている。

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 韓国のファッション誌が主催した「乳がん認識向上キャンペーン」イベントが、10月に開催された。
けれど、イベントに集められた韓国の人気者たち「への」意識向上は事前に行われなかったらしい。
1人の若手女優がイベントを早退して、ライブ配信していたことが、まず判明した。ゲストは本来最後までいなければならない。ノーギャラとされているが、それが契約内容だ。
しかし、彼女は早退して、ライブを見るファンたちに、微笑みを届けた。時間的には、残業しながらライブを楽しんでいるファンも多く「最後までいたらよかったんだけど」と途中でバックレたことを告白した。

 イベント自体は、ブランドブランドで着飾ったセレブがダンスしながら高級シャンパンをを飲む「?」な感じだった。日本の患者会の会長も、ドレスで着飾ることで「乳がんでも長生きできる」という会員という名の信者を増やし、患者会ではなくファンクラブにしたことがある。売れないタレントが乳がんになったのをネタにオーソリティぶるのは日本でも韓国でも同じこと。特別な治療を選択できない市井の患者たちは絶対に行けない認識向上イベントであるのに。
善意の寄付も、私は乳がんなどにはならないわというセレブの飲食に使われるのも、解せないものがある。

 まあまあセレブたちの派手なふるまいのおかげで、早退した彼女は、セレブと同列に思われるのが嫌だったのだと擁護された。
違う、彼女は、勘違いしている。若く人気のある自分は、絶対にみじめな乳がん患者にはならないと驕っているのだ。口に出さない、言葉にしなくても、ゲストとしてよびかけることはできたはず。

 患者たちは啓蒙活動を続けている。しかし、マンモグラフィーを痛いと嫌うように、告知されないと自分も簡単に乳がんになるとは思わないのだ。それは日本でも、韓国でも。

 アメリカの女優、アンジェリーナージョリーのように、遺伝子検査だけで乳腺切除を行い、念には念を入れる、本来はそれだけの自己防衛を行うべき病が乳がんなのだ~卵巣切除する方もいる…。

【編集:fa】
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