2025年11月4日、大型台風の影響により、フィリピン中部ビサヤ地方の主要な空の玄関口であるマクタン・セブ国際空港(MCIA)は多数のフライトが欠航となり、国際線・国内線ともに深刻な混乱に見舞われた。日本とセブを結ぶ主要路線でも運航が見合わせとなり、観光客やビジネス関係者の足に大きな影響が出ている。


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​ 現地のフライト情報および報道によると、フィリピン名「TINO」(国際名:カルマエギ)と呼ばれる大型台風がセブ島に接近・通過したことに伴い、安全確保のため空港当局が運航規制を実施した。

​ 特に日本路線では、同日発着のセブ-成田線(フィリピン航空PR434/433便)、(セブ・パシフィック航空5J5065/5J5064便)が欠航となった。また、ユナイテッド航空など他の国際線、および国内線の多くも欠航または大幅な遅延に見舞われている。

​ 台風の接近を受け、当局はマクタン島を含むセブ島広域にレッド・アラート(厳重警戒)を発令。陸上・海上交通にも影響が及び、島内のすべての主要港とターミナルが閉鎖され、多数の乗客が足止めとなった。これは、2021年の大型台風で甚大な被害が出た教訓から、船舶の予防的な避難措置が強化されたためと見られる。

​ 航空各社は、欠航となった乗客に対し、振替便の手配や払い戻しなどの対応に追われている。
【編集:Eula】
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