日本では、今派手な結婚式をする人はごくごく一部になり、かつ、会場に、葬式のようなお花まであがるのは、もう議員先生の身内ぐらいか、たまにお寺の跡継ぎがするかしないかの珍しいものになった。不景気もあり、コロナもあり、相手の両親でさえ、璃々だからと言ってはばからない世の中になったからなのか。
芸能人でも、ウェディング姿は写真済ませ、身内だけで地味に静かに行っている。

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 それでも、韓国ではまだ、派手な結婚式が存在するようだ。花嫁の父は国会議員。立場としては、テレビなどメディアを統括する委員会の委員長だ。
新郎新婦に関係なく、お父さんの知り合いだけでもお腹いっぱいになる豪華な式でそれ以上何を求めたいのだろう。

 お父さんは、メディアに花をあげるように命令した。「儀礼的なことです」とさも伝統的であるかのような権威のふるい方だ。韓国では、葬式のように上がった花を、帰りに参列者にお持ち帰りさせる風習でもあるのだろうか。

 もちろん、これは、参列していた国会議員の目にとまって、国会の議題として質問されてしまった。
日本であればNHKみたいなところの代表が「慣例で出したかもしれない」と含みを持たせて答弁した。
バレてはまずいお父さんは「強要はしていない」と反論してしまった。強要はしていないが、出せとは言ったことになる。


 その後、含みの効果もあり、「職員の誰かが贈ったんじゃないか」で今まとまろうとしている。ちょっと待て、一職員が全メディアが集まる委員会の名で贈っていたとしたらそれはとても問題ある行為だ。もし贈っていないならば、詐称問題になる。犯人を捕まえなければ問題になるし、経費で落ちていたらこれもかなり問題だ。

 お父さんは、自分の威厳を見せつけたかったのかもしれない。でもやりすぎた。最近どこの国も、名誉だけ求めている議員先生が増えた。
【編集:fa】
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