以前にも、機能性食品というのは届出だけで名乗れて医薬品ではない、トクホは実験結果も付け加えて届けを出して効果効能を明確にすることができるという記事を書いた。
基本私たちが安価で手にしているサプリは、機能性食品のジャンルであることが多い。


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 さて、韓国でこのほど健康機能食品(機能性食品)の摂取が原因で、消化不良やかゆみなどの健康被害を訴える事例が増えてきた。確かに、通販サイトのサプリなどを見ると韓国でバカ売れ! などのキャッチコピーを見ることが多くなってきた。

 症状としては、消化不良やかゆみ、めまいや体重増加、排尿困難や胸の圧迫感、口の中が乾くなど、全身多岐にわたっており、医療機関での治療が必要なケースも少なくない。飲むのを中止すればいいという人も含めて、潜在患者数はどれほどに上るのだろうか。

 リノール酸が体脂肪減少に「効果がある」とうたってはならない効能によって販売され、被害をもたらしている。
また、飲むヨーグルトなどで日本でもおなじみのプロバイオティクス(乳酸菌)被害も多い。適度に飲むのはよいが、何事も過ぎると毒になる。また、キムチでも乳酸菌を摂取しているお国柄なので、摂取過多になっているとも推測できる。プロバイオティクスが、韓国では更年期対策にも用いられているそうだ。日本とはかなり間違った選定と言っていいだろう。

 簡単に飲んで健康が手に入れられるほど、人間の身体は単純ではない。毎日食べる食事と運動、規則正し生活をしていれば、機能性食品など必要ではないものだ。


【編集:fa】
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