在フィリピン日本大使館は、2025年11月16日から18日までの3日間にわたって、マニラ首都圏で予定されている大規模な宗教集会を巡り、在留邦人および短期渡航者に対し「不要不急の接近回避」を含む異例の厳重注意喚起を発出した。

その他の写真:フィリピン・マニライメージ

 集会は、11月16日(日)から18日(火)の3日間、マニラ市内の中核地と主要幹線道路の2カ所を主な会場として予定されている。


 主要な集会場所となるのは、観光拠点でもあるマニラ市のリサール公園と、主要幹線道路EDSA(エドサ)通り沿いのケソン市ピープルズ・パワー・モニュメント周辺だ。

 大使館は、これら主要エリア以外でも類似集会が発生する可能性を指摘。集会付近では大規模な交通渋滞が避けられないほか、治安当局との衝突など不測の事態が発生するおそれがあると強く警告している。

 フィリピン国家警察(PNP)は、SNSなどを通じて集会の治安維持のため多数の警官を動員する方針を既に公表しており、警戒体制を敷いている。しかし、デモや集会では群衆心理により予期せぬトラブルに発展するケースも多く、邦人旅行者や在留者にとっては予断を許さない状況だ。

邦人・渡航者に向けた緊急対策(大使館要請)

 大使館は、集会期間中の安全確保のため、邦人に対し以下の行動を徹底するよう求めている。

* 現場を回避: 抗議活動や集会の現場への不要不急の接近や立ち入りは、いかなる理由があっても避けること。

* 情報収集: 報道機関やSNSを通じ、常に現地の最新情報を把握すること。特に集会が突発的に開始される可能性に注意が必要。

* 時間確保: 外出時は通常より時間に余裕を持ち、混雑や渋滞が予想される地域を避けるルートを確保すること。

* 緊急連絡先の確認: 警察当局及び日本大使館の連絡先を携帯し、緊急時に備えること。

* 即時通報: 万一、不測の事態に巻き込まれた場合は、速やかに現地警察および日本大使館へ連絡すること。


 渡航者および在留邦人は、期間中、不要な外出を控え、特に週末にかけての移動計画を再検討するなど、厳重な警戒が求められる。

(問い合わせ窓口)
在フィリピン日本国大使館
所在地:2627 Roxas Boulevard, Pasay City,Metro Manila

電話:(市外局番02)8551-5710
(邦人援護ホットライン)(市外局番02)8551-5786
【編集:EULA】
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