世界的に加速するギグエコノミー(フリーランス経済)の拡大、及びAI活用による働き方の構造変化は、日本においても例外ではない。ブルームバーグやエコノミスト誌が指摘するように、主要国で働き方が流動化する中、「税務・会計処理」の複雑さとコストは、特にフリーランスや小規模企業経営者の生産性を阻害する要因となっている。


その他の写真:株式会社DefactoOne 代表 浦部裕次氏

 こうしたグローバルな潮流を受け、株式会社DefactoOne(代表:浦部裕次氏)は、個人事業主と小規模法人向けに、会計管理から確定申告・法人決算までを一括支援するサービス「スマート確定申告(スマカク)」を正式に展開した。

 日本の税務サービスは中小零細事業者にとって煩雑かつ割高になりがちだ。同社は、この「壁」を打ち破るため、以下の二つのパッケージサービスを投入した。スマカク for フリーランス・9万9,000円 オンライン学習、記帳代行、税理士提携、AIチャットなど全て込み。会計ソフト操作不要で初心者も安心。

 スマカク for ひとり法人・19万8,000円、記帳代行、決算、申告をワンストップで提供。業界相場の半額以下という破壊的価格。

 同サービスの最大の特長は、書類提出や確認作業の多くをスマートフォンで完結できる設計にある。これは、リモートワークが常態化し、時間や場所に縛られない働き方が世界標準となる中で、「スマホファースト」を徹底するIT企業のトレンドに合致する。

 同社の浦部社長は、複雑化する国税庁のウェブサイトや、オンライン化が進まない既存の業務フローに違和感を抱いた自身の経験から、「顧客のレベル感に合わせた、必要なものが全て入った設計」にこだわったと語る。特に、毎月の資料提出を求めず、年2回などに絞り込むことで、従来の税理士報酬の構造を根本から見直し、低価格化を実現した。

 浦部氏は、「会計が分かれば、事業はもっと自由になる。
融資も受けられ、挑戦が加速する」と述べ、自身のビジョンを強調する。

 AIやデジタル技術を駆使して「税金と会計」という最後のDXハードルを取り除くDefactoOneの挑戦は、日本国内のフリーランス人口拡大を後押しするだけでなく、国際的な競争力を高める上でも、その動向が注目される。

【会社概要】
会社名:株式会社DefactoOne
代表:浦部裕次
【編集:Y.U】
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