【その他の写真:イメージ】
交際して1ヵ月。彼氏は一人暮らしだった。どこの国の彼女も、私の手料理を食べてほしいの(それで落として見せるわ)だったりする。この彼女も、キムチにナムル、牛のプルコギに韓国風お好み焼き(チヂミとはちょっと違うアレンジ)を1日かけて料理して、届けた。
彼は大絶賛。短期間だが結婚までまっしぐらと思いきや、彼氏の口が滑った「このキムチ、中国産?」。
「違います、オモニが作ったんだよ」。
「えっ! 違うよ、よく食堂で、こんな味食べてるもん。おれの舌は神なんだぜ、中国産持ってきたんでしょ」。
彼は、冗談ぽく話を続けた。
韓国のキムチは、オモニが白菜からきちんと漬けたおうちの味のものと、白菜の値段が高騰して買えない場合、白菜漬けだけ、中国の裸プールで作ったものを入手する、あるいは、できたものに唐辛子なんかを混ぜおうち風にしているなどが存在したりする。
彼女は、母親が熱心に白菜から漬けているのを誇りにしていたのだろう。
残念ながら、このご縁は、別れ話に発展してしまった。
彼氏からの電話もカカオトークも着拒、未読スルー。友人たちには「そんなことで、ふられるなんて信じられない」とあきれられている。
付き合いたては、冗談をどこまで言っていいかわからなかったりもする。オモニが作った時点で「手作りなんだ! 美味しいと思った」と心になくても言うべきだった。
まあ、彼女は、味覚の合わない男とこれ以上付き合わなくってよかったのだ。キムチに誇りを持っている。彼女は、生粋の韓国人だ。
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