韓国では、今年9月から、様々なプロの使用するスマホが初期化され、プロを装うファイルが送り付けられる事件が多発している。

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 犯人は、北朝鮮を背景とするハッカー組織で、主にandroidスマホやパソコンを遠隔操作して丸ごとデータを消去する。
その手口は破壊的でサイバー攻撃のレベルに達している。

 心理カウンセラーの「ストレス解消プログラム」も乗っ取られ、必要とする人を困窮させた。
また北朝鮮人権問題の運動家のandroidも初期化され、乗っ取られている。
乗っ取った後に、知人を抱き込んでいること。カカオトークを利用してマルウエア流布は北朝鮮発のサイバー攻撃の手口であり、すでにこれらの犯行で使われたマルウエアの構造が北朝鮮のハッカー組織のものと酷似していることから、韓国警察は、北朝鮮の犯行とみている。

 ただ、これまで北朝鮮のハッカーグループは、android対応のスマホのデータ削除や盗んだアカウントを利用した攻撃など、いろいろな手口を組み合わせた戦略はしてこなかった。実に巧妙にスキルアップしている点が、本当に北朝鮮ハッカーなのかの議論も呼んでいる。

 北朝鮮のサイバー攻撃戦術が、情報収集目的ではなく、削除という実質的な破壊攻撃に高度化している。

 普段使っているものに仕掛けられたら、なんの疑問もなく開いてしまう。そして、そこに積み重ねたデータが丸ごとなくなる。
スマホもパソコンも便利な機器ではあるが、手書きやプリントアウトで数種類の保管、アナログ回帰が対応策であるのかもしれない。
【編集:fa】
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