文明国と言われる国の子供たちには、必ずと言っていいほど「いじめ」が存在する。ズックに画びょうとか靴を隠すとかは幼稚な物でも、一生引きずる人もいる。
ネット時代になっていじめの方法も巧妙になっており、一生家から出られない心の傷をおったり、自らの命を自ら消し去る人もいる。どれがいじめでどれがいじめではないかの線引きはとても難しい。いじめている自覚が全くない人もいれば、いじめられてる自覚もない人もいる。子供でももちろんあるし、大人でも、会社でも地域でも存在する。

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 さて、韓国の国立大学で、2025年今年の受験の再、学校内暴力やいじめを「はっきり」行った受験生22人を不合格にしたのが、このほど明らかになった。線引きにひっかからなかったものはもっと多数いたと思われるが、学歴社会の韓国で22人の人生を変えたことは賞賛に値するだろう。

 手段としては高校からの、日本で言うところの内申書でマイナスしてくのだ。重大度に応じて9段階。10点の項目は、書面による謝罪を行った経験のあるもの、接触や脅迫、報復の禁止措置、校内奉仕で補ったもの。社会奉仕や特別教育、停学やクラス替え経験のあるものは、50点。転校や退学まで追い込んでいるまたは経験しているものは、150点引かれる。

 22人中、11人が推薦入学の段階で落とされた、よほど悪質だったのだろう。
何段階かある試験の中で8人が落とされ、一般入試でバレて3人落とされた。

 2026年度からは、韓国全国の10の教育大学でも、バレたら不合格になる。他の大学も、転校や退学の項目が判明した際、減点を課し、落ちる受験生が出る。

 裏口入学も多々あると言われる私立大学などは、そんな強気には出られないのかもしれないが、いじめをしたら大学には入れない。学歴社会のレールから外れるという怖さを子供のころから学んだ方がいい。もちろん、大学を卒業して、社会人や大人になってから行う不届き者は存在するのだが。
【編集:fa】
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