性犯罪には厳しい韓国だが、一般人が飲食店でやらかしたことについては、警察もなかなか動かない。

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 店が昼時を過ぎて混雑していない午後。
1人の中年女性が、食券注文機と思われる機械で、麺類と(さつまいも)とんかつのセットをオーダーした。つまり、この時点で、4300円は支払い済みになった。
彼女はすぐに、さつまいもとんかつを、ネギとんかつ変更したが、オーダーされた前の注文の品は作られており、テーブルまで運ばれてきてしまった。

 女性は、「私はネギとんかつにした。これは、さつまいもとんかつで、私の注文したものではない。返金して」と、アルバイトに言った。
経営者が出てきて、レシートを見せながら「変更は間に合いませんでした。最初の注文通りに調理してお出ししました。返金はできません」と突っぱね、「テイクアウトなら可能です」と付け加えた。

 その途端である。女性はレシートを床に捨て、運ばれたものも食べずに店を出た。だが、しばらくすると戻ってきた。
注文品はまだ片付けられてはおらず、麺類を手に取るなり床にぶちまけた。
もう、警察を呼ぶしかないくらいの緊張感が漂った。しかし対面もあるし、女性は店は通報しないと強気に出た。
アルバイトと小競り合いしているうちに、警察が呼ばれた。女性は車で逃げようとして、止めようとした経経営者の足を轢いた。立派な人身事故だ。

 中のすったもんだより、他人の足を轢けば事件なのだが…警察は犯罪の故意性がないと女性側についた。
ひとつの注文間違えが、交通事故までに発展していても、民事不介入なのだろうか。

 いくら4300円の代金を受け取れたと言っても、なにかやるせないものを感じる一件だ。
【編集:fa】
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