2025年12月10日、ラオス人民民主共和国のJoint Development Bank(JDB銀行)と、デジタルアセットプラットフォームであるNeUSDによる戦略的提携が、アジア発の新たな金融協調モデルとして注目を集めている。この提携は、「銀行×暗号資産(仮想通貨)連携」という、伝統的な金融とデジタル資産の融合を具体化するもので、「暗号資産(仮想通貨)と銀行は敵対するのではなく、協力関係を構築し得る」という前向きなメッセージを金融市場全体に発信している。


その他の写真:デジタルアセットプラットフォーム NeUSD

 JDB銀行は長年にわたりラオスの金融インフラを支えてきた主要商業銀行で、その既存の強固な基盤にブロックチェーン技術が導入されることで、新たな金融体験の創出を目指す。NeUSDとの提携を通じて実現するのは、ユーザーが銀行口座と暗号資産ウォレットをシームレスに連携させ、一元的に管理できるハイブリッドな金融プラットフォームだ。

 この連携の根底には、「世界経済を動かす、新しいチーム」という明確なビジョンがある。すなわち、「銀行が現金を守る」という役割を担いつつ、「暗号資産(仮想通貨)が未来を創る」という役割分担の下、両者が協働することで、より広範で便利な金融サービスを提供することを目指す。具体的には、ユーザーは専用アプリを通じて、JDB銀行のリアルネーム口座を開設し、法定通貨とNeUSDコインを含む暗号資産(仮想通貨)を統合的に管理することが可能となる。これにより、給与の受け取り、国際送金、日常の決済など、従来の暗号資産(仮想通貨)の枠を超えた実用的な金融行為が実現する時代を先導する。

 ラオスから金融の新しい取り組みをスピーディーに展開していく姿勢は、今後の地域経済におけるデジタル化の推進役として期待される。また、両者は通常の紙幣と暗号資産(仮想通貨)の一元管理を実現するシステムの開発にも着手しており、金融サービスの利便性を一層高める方針だ。さらに、関係者によると、NeUSDは現在、大規模な主要取引所への上場に向けた最終調整段階に入っており、市場における流動性と認知度の一層の向上が見込まれている。このラオス発の試みは、アジアにおける金融イノベーションの試金石として、その進捗が国際的に注視される状況にある。
【編集:YOMOTA】
編集部おすすめ