士に入れてもらうと芸術作品のようでもあった。彫るときもずいぶん痛くて、それでも弱音を吐かないこと。また、加齢による体の変化に対応できるように常に体重や体型のキープを自制しなければいけない。反社でも一流の方々は、実は一般の人にはやさしいのだ。
しかし、どうがんばってもチンピラから上に行けない人もいて、適当な彫り士に適当に彫らせている。それを真似て、かっこいいと欧米人がその日本語なしだからというのもある。
刺青は、染料が肝臓に悪影響を与えるので、入れている方は献血ができない。また肝炎や肝臓がんにもなりやすい、今の若いタトゥー世代は実はそれをあまり知らない。
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日本に非常に近い国韓国にも、刺青を入れる人はたくさんいる。日本で一流の彫り士と言われる高齢者の中には在日の方もいられるくらいだ。共通の文化かもしれない。
ただ、日本も同様だが、入れる技術を身に着けると自分で開業したくなる。技術が例え未熟でも。そして、肝炎など病気になった時の事前注意事項も学んでなかったりする。
韓国では、そんな素人彫り士さんに彫られて満足がいかなかった人が裁判を起こしたりしている。お国柄ともいうべきか。
ついに政府も重い腰を上げて「刺青師法」を今年、成立させた。本来は医療行為として、乳がんによる乳房全摘した人が再建術を行った場合、刺青で乳首を作ったりだ。美容整形には保険は効いたり効かなかったりだが、眉を刺青するコースもある。乳首は医師が行うべきだが、アートメイクとして眉はスタッフが行う場合もある。だからこその刺青師法なのだ。
刺青師という国家資格を創設し、免許の発給や衛生教育の義務化、副作用発生時の報告義務や公的補償組織への加入、痛くない刺青を目指して麻酔目的の一般医薬品の使用許可を行う。そして、彫った人が一番適任だと思われるのだが、刺青師による除去施術の禁止~違法で刺青を取るか、外科や皮膚科での手術による除去作業を選ぶことになる。
彫りたい人がいるから刺青師が国家資格になる。けれど、無資格格安営業に流れていくのは人の常である。
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