近年では新しい詐欺手口ではあるが、昭和の人にはよくわかる「当たり屋」稼業による詐欺被害が韓国で増加している。
誘うのは、SNSの闇バイトサイトで、金融系やオレオレ系と一緒だ。


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 割のいいバイトだと応募してくる若者たち。オレオレ詐欺ではないからちょっと安心して応募してくるわけだ。
ところが、求められるのは車との接触事故だ。集まった時点で、免許証や自動車登録証のコピーは提出させられている、故に逃げようもない。
「保険会社が処理してくれるから、軽い接触事故を起こせ」と指示される。昭和の時代は、自分の身体から突撃し、怪我をして保険金いやそれより高い示談金をとる手口だったが…最悪命がけだったので、鳴りを潜めていただけかもしれない。

 別に他人は巻き込まない。加害者役、被害者役、証人になりうる同乗者役とキャスティングする。進路変更などを事前打ち合わせして接触や追突、衝突などを起こさせる。
事故後に、対人や対物の保険金請求をして、わける。もちろん、主犯が一番多く金を受け取る。

 応募してくる韓国人は、20~30代が多く、ほぼ貧困と言われる層だ。
手口は保険会社を通じて警察も熟知しているので、簡単に保険詐欺ということでばれ、10年以下の懲役または、530万円ほどの罰金が科される。

 今のところ182人が、勧誘者と共犯者として摘発されている。

 死なないとはいえ、やり方を誤ったらむち打ちとか一生つきあわなければならない深い症状がおまけだと言うのに。当たり屋は、撲滅できない病だ。
【編集:fa】
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