NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)傘下のNXインドは2025年11月17日、機械部品大手THKがインド南部のスリシティ工場内に新設した「THKインド スリシティ商品センター」の開所式を執り行った。NXインドは同センターの運営業務を一括して受託し、急成長を続けるインド市場での供給体制と輸出機能の強化を支援する。


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 新設された商品センターは約8,000平方メートルの規模で、THKの主力製品である直線運動案内(LMガイド)やボールねじなどを取り扱う。NXインドは、工場内での入出庫や棚付け、搬出作業からインド国内向けの配送までを一貫して担う。物流効率を向上させることで、安定した製品供給体制の構築を目指す方針だ。

 インドは現在、自動車や産業機械などの製造・開発拠点として世界的な注目を集めており、政府が進める製造業振興策「メイク・イン・インディア(インドでつくろう)」を背景に市場拡大が続いている。THKの寺町崇史社長は開所式で、「インドは欧州や東南アジア、将来的な成長が見込まれるアフリカなどへの輸出拠点としても重要。本センターはその効率的な運営を確実にするものだ」と期待を寄せた。

 NXグループインド代表の名古屋輝明氏は、「ロジスティクスパートナーとして、安全を最優先にサービス品質の向上に努め、THKの事業成長に貢献していく」と述べた。サプライチェーンの再編が世界規模で進む中、NXグループはインドを重点地域の一つとして、グローバルな物流ネットワークの拡充を加速させる構えだ。
【編集:af】
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