男性の仕事は、韓国海洋警察官。普段から鍛えているからできたことかもしれない。

この度イタリアのミラノに新婚旅行に来ていた。

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 ところが観光名所で、意識と呼吸を失い、あわや心配停止か状態の50代男性に出くわした。心配はするがなにもできない多くの人がそれを取り巻いていた。
 
 「もしかしたらツアーから脱落してしまうかも」と韓国人男性の頭を過った。だが「人命最優先」彼の仕事における重要事項がそれを即座に否定した。心肺蘇生術(CPR)を行うとともに、妻をはじめ周囲の人に救急通報を要請した。応急処置の2~3分ほどの間に、イタリア警察と救急隊が到着し、男性の呼吸が戻ってきた。

 韓国人男性は、韓国海洋警察庁でも幹部候補の一人だ。現在国務調整室安全環境政策官室の災害対応チームに所属している。心配蘇生などは緊急救命措置などお手の物だ。初動体制の重要性も熟知しているから、新婚旅行中でありながら、救助に入ったのだ。
彼の妻もまた雇用労働省の職員であり、状況が読める女性であった。
救助中のアシストも万全だった。

 「当然のことをしただけです」。彼は謙遜するが、誰もができることではない。

 この顛末は、韓国のイタリア大使館にも伝わった。新婚旅行から帰国した夫妻は、大使館に招かれ、大使に直接お礼を言われた。
彼は「私個人に対するお礼ではなく、韓国の公務員に対する信頼の表れと受け取りました」。あくまでも謙虚な韓国人だ。
【編集:fa】
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