【その他の写真:KIAブランドのフラッグシップMPV(多目的車)である「カーニバル(CARNIVAL)」(2026年1月5日撮影)】
ガラス越しに輝くのは、同ブランドのフラッグシップMPV(多目的車)である「カーニバル(CARNIVAL)」だ。その堂々たる佇まいは、かつての「安価な実用車」としての韓国車のイメージを完全に払拭している。しかし、その輝きの裏側で、韓国車勢は今、極めて厳しい経営環境とブランドイメージの再構築という大きな壁に直面している。
「走るラウンジ」としての圧倒的完成度。最新モデルの「カーニバル」は、まさに起亜が目指す「プレミアム化」の象徴だ。
車内へ一歩足を踏み入れると、そこにはミニバンの域を超えたラグジュアリーな空間が広がる。2列目には、まるで航空機のビジネスクラスを彷彿とさせるリラクゼーションシートが配置され、広大な室内空間を最大限に活用した「快適な移動」を約束している。
さらに、特筆すべきはボンネットの中に収められた最新の1.6リットル・ターボ・ハイブリッドエンジンだ。フィリピン市場において、長らくディーゼルエンジンが主流だった大型MPVセグメントに、高い燃費性能と静粛性を両立したハイブリッドモデルを投入したことは、環境意識が高まりつつある現地の富裕層への強いアピールとなっている。
しかし、製品単体としての完成度がどれほど高まろうとも、販売現場には依然として冷たい風が吹いている。
過去の「リコール問題」が落とす長い影。
2010年代、起亜やヒョンデ(現代自動車)を襲ったエンジン火災の懸念を伴う大規模リコール問題は、フィリピンの消費者の間にも「韓国車は耐久性に不安がある」という根強い不信感を植え付けた。特に、一度購入した車を10年、20年と乗り続け、中古車としてのリセールバリュー(再販価値)を重視するフィリピンの国民性において、ブランドの信頼性は購買判断の決定的な要因となる。
「トヨタや三菱なら安心だ」という、日本車に対する揺るぎない信仰に近い信頼感に対し、起亜は性能やデザインという「攻め」の姿勢で挑んでいるが、信頼という「守り」の土台を再構築するには、まだ時間がかかりそうだ。
ダバオ市場に見る「日本車1強」の壁。ダバオの街を走る車を見れば、その勢力図は一目瞭然だ。トヨタ、三菱、スズキ、ホンダ、いすゞ、日産が圧倒的なシェアを占め、道行くMPVの80%は日本メーカー系と言っても過言ではない。
最新の統計によれば、フィリピンにおけるトヨタの市場シェアは約45~50%に達し、三菱自動車がこれに続く。対する起亜のシェアは数パーセントに留まっており、今回のような野心的なモデルを投入しても、保守的な市場の選択肢に食い込むのは容易ではない。
販売店関係者によれば、カーニバルのような300万ペソ(約800万円)を超える高級価格帯のモデルを購入する層は、ステータスだけでなく「故障時の部品の入手性」や「整備拠点の多さ」を極めてシビアに評価する。日本車が網の目のようにサービス網を張り巡らせる中、韓国車ディーラーはマティナのような主要拠点でのサービス品質をいかに高めるかが、生き残りの鍵を握っている。
【編集:Eula Casinillo】








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