【その他の写真:2026年1月10日撮影】
この開放的な構造は、衛生面や空調の都合から屋内レストランへの入店が制限されがちなペット連れの客、特に子犬を育てる飼い主たちにとって大きな福音となっている。砂利敷きの地面に木製の無骨なテーブルが並ぶ店内では、足元に子犬を連れた客が気兼ねなく食事を楽しむ姿が日常の風景として溶け込んでおり、ペットを家族の一員として慈しむ現地の文化を象徴する光景が広がっている。
ビュッフェ台に目を向けると、そこにはフィリピンの家庭で代々受け継がれてきた「母の味」を彷彿(ほうふつ)とさせる郷土料理の数々が並ぶ。目を引くのは、鮮やかな赤いソースにスライスしたホットドッグを加え、たっぷりのチーズをあしらった「フィリピン風スパゲティ」だ。これは現地の誕生日会や祝祭事には欠かせない、子供から大人までを虜(とりこ)にする「ソウルフード」である。また、漆黒のソースが特徴的なアドボ(肉の煮込み)や、鮮やかなハーブとタマネギを添えたムール貝のシーフード料理、さらには彩り豊かな野菜炒め「チャプスイ」などが、銀色の容器の中で食欲をそそる湯気を上げている。
こうした温かなもてなしの一方で、店側が掲げる「食の尊さ」への姿勢は極めて厳格だ。受付横に置かれた黒板には、「STRICTLY!! ! NO Left Over(食べ残し厳禁)」と赤地に力強い文字で記されている。もし過度な食べ残しがあった場合には、一人分の料金に相当する299ペソ(約800円)が追加徴収されるという厳しいルールが設けられており、食材を大切に扱い、可能な限り手頃な価格で提供し続けようとする店主の強い意志がそこにはある。
【編集:Eula Casinillo】








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